Buon giorno.
おはようございます。
土曜の朝、いかがお過ごしでしょうか?
今日は大理石の話を。
数ヶ月前に出会った素敵な女性Hさん。
彼女とはモザイクトークばかりしていたのですが、その方が先日持って来てくれたアルバム。
ご自分で作られた作品とのことで、わくわくして拝見してみると...

なんて素敵なトレイたち!ゴージャスな大理石!!
模様を見事に生かしているなぁ...と感動していると、Hさんが一言。
「これ、finto marmo(フィント マルモ)なんです」
finto = 偽の
marmo = 大理石
!!!
つまり、大理石ではなく、絵だそうなんです、これ。木製ベースの上にHさんが描いた大理石。
なんとまあ、信じられない...素晴らしい...
この技法は、Trompe-l'œil(トロンプ・ルイユ)、日本語でいう騙し絵に使う技法。
イタリアの教会やパラッツォでよく見かけますね。
天井や壁の、絵と現実の境目を曖昧にして、一種独特な空間を作るトロンプ・ルイユ。
ポカンと口を開けて眺めるばかりだったアレの技法がこんな近くに...
Hさんはミラノに長くお住まいで、あちらの工房で学ばれたそう。
偶然がいくつも重なっての出会いだっただけに、ほんと全てに感謝。
☆
Hさんに触発され、昨年撮影した写真のファイルを漁っていたら、
finto marmoではないのですが、同じく大理石の模様を生かした象眼モザイク、
opus sectile(オプス セクティレ)の写真がいくつか出てきました。
良いキッカケなので、ご紹介しますね。
まずは、高価な石の宝庫、ヴァチカン美術館の床にあるopus sectile。
教皇や有力一家の家紋系。
これは何気ない柱の足元。しゃれとる。
opus sectileではないけれど、見事な石の模様!
一枚を開いていますね。
ヴァチカン美術館の床は、opus tessellatum(オプス テッセラートゥム)、
つまりテッセラモザイクで装飾された場所も沢山ありますが、
大理石そのものの美しさを生かしたところも多いです。
ヴァチカンの力を見せつけてくれてます。
もちろんヴァチカンは素晴らしいものだらけなので、足元だけを見て!とは言いにくいですが、
ときどーきで良いのでちょっと視線を落としてみてくださいね。
踏み放題が良い。
☆
最後にヴァチカンではなく、サンタ・マリア・マッジョーレの床をご紹介。
opus sectileの中でも、特にMosaico cosmatescoと呼ばれるスタイル。
Cosmatesco、つまりCosmati(コズマーティ)一族の作です。
参照 http://it.wikipedia.org/wiki/Cosmati(イタリア語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Cosmati(英語)
12〜13世紀がメインなのですが、中心人物の7人の名前がしっかり残っているのがカッコいいんです。職人の名前がしっかり残っているって良いですよね。
勝手にコズマーティセブンと呼んで、上を歩く時に心の中で話しかけています。ニヤニヤしちゃいます...
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それでは!
どうぞ良い一日をお過ごしください。
Buona giornata!