Buona sera.
こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
関東地方、暴風雨が我が物顔で居座ってます。
どうぞお気をつけ下さい。
しかしこの雨があがれば暖かくなりそうですね。
衣替えの時期。
この冬まではずっとワンピースが流行っていましたが、
春夏はどうでしょうね?
そんな今、トレンドに敏感な一歩先行く女性に
モザイコカンポが全力でおススメしたいのがコレ、ビザンティンスタイル。
こちらイタリアンブランド、
サン・ヴィターレの2008秋冬コレクションでの一幕、テオドラ妃とその仲間達。
さすが、権力的にもファッション的にもリーダーの風格溢れるテオドラ、
他者を圧倒する魅力に溢れていますね。
彼女のマントの裾には東方三博士の刺繍、貢ぎ物の場面にこのチョイス、
流石の一言です。
アップになるグッと目力が増しますね。
メイクに関しても他者の追随を許しません。
生まれはサーカス団の娘、そして踊り子を経て、皇后へ。
並々ならぬ苦境を乗り越えてきた彼女ならではの表情と言えるでしょう。
ゴージャスなズマルトやエナメル、真珠母貝のアクセサリーがマッチしてますね。
お付きの方々の衣装もとっても凝ったテキスタイル。
ビザンティンの可能性を感じさせます。
こうして見て取れるようにテオドラ妃のファッションに対する意識は高く、
有名な逸話に、夫の皇帝ユスティニアヌスへの言葉があります。
戦車レースを発端とした民衆の反乱、ニカの乱(532年1月)に対し、
逃げようとする夫に向かって「帝衣は最高の死装束である」と。
この言葉で落ち着きを取り戻した皇帝はは乱を治める事が出来た、と伝えられています。
流石です。
一方で彼女は辣腕を振るっただけでなく、
若い女性の売買を禁じたり、治療施設や孤児院を整備したりと、
女性らしいバランスの取れた政治を夫を助けながら実現していたようです。
どうでしょう、そんな強さと柔軟さを兼ね備えたテオドラが着こなす
ビザンティンスタイル。おススメです。
...。
良い夕べをお過ごしください。
Buona serata!